夜中の0時に夜道を彷徨う野良猫
俺と同じだ
『近づいたら遠くなった、あたしはなにもしなよ』
二十歳前後の俺は天才だったと思う
自他共に認める天才ソングライターだったと思う
未だにその頃書いた曲をやっていることになるなんて夢にも思ってなかった
未来はもっともっといい曲を書いていると信じて疑わなかった
感受性が無くなるのが怖い
俺はメンヘラだって気づいたら自分が物凄く痛い奴だってことにも気付いて
秋になったら30歳でまだフリーターだったらと思うのが怖すぎる
もう秋まで半年を切っている
誰も助けちゃくれないさ
相談する兄貴はもういない
力が必要になってその存在のデカさに気付く
それでも親友、戦友たちはそれなりに未来を持って生きている
俺の未来は?
どこに向かおうとしている?
もう何年も脱力した感覚を味わってない
四六時中緊張しっぱなし
脱力したい
楽になりたい
これ以上ない包容力で俺をどっかへ連れてってくれる誰かがいないかなぁ
できれば綺麗なおねぇちゃんがいいなぁ
とーかいってられるうちはまだ大丈夫だ
愛が欲しい
ずーっと探している俺は痛い奴だ
愛が欲しいのだ
無償のやつがさ
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