まともがわからない｜とどめをハデにくれ

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2024年04月20日

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坂本慎太郎 / まともがわからない
7inchシングル買った

まともがわからない、まさにそんな日だった
バイトに出勤するなり早々から悪魔の電話
俺の査定が気にくわないクレーマーが俺と直接話をさせろと
計12000円の査定額を20000円にしろと
ふざけたキチガイだらけだよこの世は
しょぼいCD持ってる奴ほど『こんなに安いわけない』とか逆上してケチをつけてくる
額の上げようがないしょっぼすぎる内容のCDだってのに
いくら紳士的に説明してもネチネチネチネチ言ってくるんで店長に話して17000円まで上げてあげるというサービス精神で対応
それでも20000円に満たずしょうがなさそうに承諾していた
それで当人が心から喜べるのだとしたら、そのカネを喜んで使えるのだとしたら
まともがわからない

キチガイにとってキチガイな価値観が『まとも』だと思うとまともがわからない
キチガイに面と向かって相手してたら心が持たない
川さんがクレーマーとの電話をゲーム感覚で楽しめると前に話していたが、なれるものなら俺もそうなりたい
そいつ終いにゃ「どーせ安く買い取って売値はぼったくってんだろ」と言ってくる始末
そいつの売ったしょぼいＣＤの中にブルーハーツ(はしょぼくない)のＣＤがあったけどとてもブルーハーツを好きな人間の発言とは思えなかった
ブルーハーツが泣いている
ブルーハーツが好きな人間の心は必ずしも青いハートではないことがよくわかった
おめぇはブルーハーツからなんも教わっちゃいねぇんだなと

もうどーでもいいんだけど
もっともっと機械的にやろうと思った
バイトに主観が入るとめんどくさい、主観は疲れる
主観であるべき場所と客観的であるべき場所の区別が下手くそなんだなと気づいた
効率よく生きようなんて思わないけど
少なくともバイトで主観は止めよう
やりたいことはやれないわ理不尽なクレームはくるわ
そんな場所に主観を持ち込んだらやってられない

そういう生き方でも心が腐ってないことを証明してみせる
俺のまともは俺にとってまともなのだ